統計とマーケティング

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

 

新年最初の記事は、統計とマーケティングです。

 

統計ってどんなことに役に立つのか?

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そもそも統計ってなんだ?

という方も多いと思うので、今日はざっくりと紹介していきたいと思います。

 

まず統計の話をするにはデータが必要です。

売り上げデータ、視聴者データ、試験データなど、世の中はデータで溢れています

 

これらのデータは自分からはなにも語りませんが、

こちらから積極的に話しかけることで色々なことを教えてくれます。

 

統計をする上で必ず登場するのが統計量

統計量とはデータから算出される値の総称です。

例えば売り上げデータなら、売り上げ合計も統計量、売り上げ平均も統計量です。他にもさまざまな統計量があります。

 

では、より実践的な話をしましょう。

 

販売業において、あるキャンペーンを打ったとしましょう。果たしてキャンペーンの効果があったのかなかったのか、統計が教えてくれます。

 

キャンペーンにより売り上げが上がっていればそれで効果があったといえるのではないか?と思うかもしれませんが、そもそもキャンペーンを打たなくとも売り上げというのは上下するはずで、売り上げの伸びがキャンペーンによるものか、"たまたま"なのか判定する必要があります。

 

その答えは、統計学の中の"仮説検定"が教えてくれます。まずは確かめたいことの逆の仮説をたてます。

キャンペーンは売上に"影響していない"。」そして対抗馬として「キャンペーンは売上に"影響している"」という仮説をたてます。ここで、"影響していない"という前提で話を進めていきます。その結果、実際の売上の伸びが"たまたま"で起こり得る出来事なのかを確率論で判断します。

 

"たまたま"で起こり得ないことが起きている

"影響していない"という前提がおかしい

"影響している"

 

といった流れになります。

もちろん"たまたま"で起こり得ると判定されることもあります。

その場合は、"影響してるとはいいきれない"というなんともどっちつかずな回答になります。

 

このように、統計は人間の直感に対して理論的な根拠を与えてくれます

とは言っても統計も100%の自信では回答できません。

しかし人間の感覚よりもはるかに客観的で確かな回答をしてくれます。

 

ただ単にデータを眺めて直感で判断するのではなく、統計的にデータを眺めると意外な答えが返ってくるかもしれません。